読む価値あり。
『孫子』と並ぶ、中国兵法書の古典。これを、どう応用するかは、各人各様だろうが、読む価値は十分あります。こういう考え方があるということを知るだけでも、十分、価値があります。現代にも通用する《実学の書》として、押さえておきたい一冊です。
戦争反対
薄い本ながら いくつかの言葉が心に残った。「戦って勝つのはやさしいが守って勝つのはむずかしい」 「五度勝ち続けた国は かえって禍を招き、四度勝利した国は疲弊し 三度勝った国は覇者となり 二度勝ったものは王者。一度買ったものは覇者」 最近 孫子、三略、六韜等の兵法書を読む機会が多いが 兎に角 彼らは基本的に まずは 戦争を避けようという姿勢が強い。上記呉子の言葉の 後者は その最たるものである。 それにしても 経営者が中国古典の兵法書を好む姿にも面白いものがあると思っている。会社の経営は やはり一種の戦争なのだろうか。ただ 上記言葉を味わっていると これは非営利団体でも サークルでも 家庭でも どこにでも適用できるから面白くなる。要は 人間のやることは 変わらないのだと思わざるを得ない。 夫婦喧嘩でも 5回連勝したら・・・ 確かに大いに禍を呼ぶわな。
中央公論新社
三略 (中公文庫BIBLIO S) 六韜 (中公文庫) 戦国策 (講談社学術文庫) 孫子 (中公文庫BIBLIO S) 司馬法・尉繚子・李衛公問対 (全訳「武経七書」)
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